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”ブログ”

福林

今日は、"福林付け"をしました。

糸巻きを差し込む穴に付いてる金物(金具)の取り替えです。

はみ出た金具はヤスリで削り、砥石で磨きます。

受け継がれる楽器

今日は東京都大田区の中学校に琴の修理に行ってきました。 小中学校の琴や三味線は洋楽器とは違い、昔から日本にある物なので、寄付された物も数多くみられます。 中には40~50年は経っているであろう琴が現役で子供たちの授業に使われている 現代の子供の習い事と言えばピアノなどですが、昔は習い事と言えば、琴や三味線が定番でした。 戦後、和の教育は極端に少なくなりましたが、そうして使われていた楽器が現代の小中学生にも受け継がれている事はとても良い事です。

カンベリ取り修理

“かんべり”とは 三味線は左手の指先や爪で糸を棹に押さえて音を出すので、長く弾いていると糸が当たる棹の部分が擦れて傷つき、溝のようになります。 そうすると糸を指で押さえても、糸が溝にひっかかってしまい、音に響きがなくなり、音が途切れる状態になる。そうした状態になることを”かんどころが減る”→カンベリと言います。 修理は傷の深い部分を紅木(こうき)の粉で埋めて、タチカンナで薄く削り平にする。 続いて、”突きノミ”で整えた後、青砥(砥石)やペパーヤスリで磨いていきます。 天神の乳袋(ちぶくろ)には、専用の砥石で“さわり”をいれて、椿油を塗り、磨き粉で艶出していきます。“さわり”とは一の糸を弾いた時に”ビーン”と音が響く仕組みのことで、上駒の下に溝をつくります。さわりが効いていると溝の角に糸が触れ、他の糸を弾いた時に、共鳴する音が出てくるのです。 最後に、高級な三味線にはウルシをかけます。

天神付け

修理 ”天神付け直し” 三味線の天神が外れた時は、まず接着剤を削りとります。 接着物をとり除いたら、接着し直し、さわりの部分を平に削り磨き直します。 カーブの付いた砥石でさわり溝を彫り直し、椿油をつけて、磨き粉を手のひらにつけ磨く。 天神付け直しは”さわり”の具合が変わるので、さわり溝のゲズリ直しをして終了。
SHAMISEN HIROSUKE